バイクのライディングテクニックを語る上で8の字練習は外せません。
ライテクを磨くために様々なスクールに参加してきましたが、ほぼ全ての講習会に8の字練習が組み込まれていたことから、その重要性は明らかですね。
実際、8の字を徹底的に練習するとバイクの各種操作が格段に向上することを実感できるはずです。
ライダーは誰しも気持ちよくカーブを楽しみたいと望んでいるかと思いますが、バイクに慣れないうちは、コーナーでふらつく、倒れそうで怖い等の悩みを抱えがちですよね。
私も当初はなかなか上達を実感できず悩んでいましたが、適切な指導のもとで8の字練習をこなすうちに、かなりライディングスキルを向上させることができました。
パイロン競技でテクニックを磨くとライディングにすごく自信が持てますよ!
かといって毎回練習会でお金を払っていては金銭的にももちませんので、今回は条件の良い空き地を利用した練習をご紹介します。(ただし、練習場所の選定は地域の迷惑にならないよう配慮し、自己責任でお願いします。)
バイクの練習場所を確保
バイクの練習をする上でまず直面する問題は練習場所の確保かと思います。
人気のない駐車場、空き地、河川敷等がありますが、どれも衆人環視を意識する必要がありますし、まずもって周囲の住民の方に迷惑をかけることは、ライダーのイメージダウンとなるので避ける必要があります。
敷地の管理者の許可を取る等の対処をしたうえで練習をさせてもらいましょう。
そういった意味でも一番安心して練習できるのは有料の練習場ということになりますね。(路面の状況も良いことがあるので転倒のリスクも低減し、結果的に思い切り練習することができます。)
8の字練習の設定
パイロンを2つ設定して8の字を描きながらバイクを操作します。
パイロン同士の距離はご自身の技量と相談しながら任意で設定してもらえれば良いです。
目安となるのは、ジムカーナ系の練習で「8の字GP」という競技があるのですが、その規定では12mとなっているので、その前後の距離で練習するのもありですね。
8の字攻略のポイント
8の字練習がなぜライテク向上に効果的かというと
- 走る(加速する)
- 曲がる(コーナリング)
- 止まる(ブレーキング)
の三要素すべてが含まれているからです
始めのうちはまず慣れることが大事ですので、大回りでもゆっくりでもいいので、とりあえず8の字を描いて走ってみましょう
慣れてきたら少しづつ、回る円弧を小さくする意識を持ちましょう
一番のコツは、「大きく入って小さく出る」です
言うのは簡単で実際やるとなかなかに難しいです
下の写真はダメな例です(;^ω^)
完全に大回りしてますね・・・出口でパイロンの際でバイクの向きが向こう側の進行方向に向いていないとアクセルを開けることができません
もう一度コツをまとめますね
- パイロンに対して大きく入り込んでブレーキングと同時に体をイン側に入れます
- 顔、肩、腰全てを内側に向けしっかり方向転換(後ろを振り向くくらいしっかりと)
- しっかりリーグリップしてバイクをバンクさせて抑え込みます(イン側のステップも意識)
- ブレーキングでフロントとリア、向き変え中はリアブレーキを残してできるだけ小さくターン
- 向きが変わるまで我慢(アクセルの開けが早いと膨らみますし、転倒の元です)
- セルフステアが活かせるとしっかり小回りでき、グリップも増します(ここが一番難しい)
- 向きが変わって進行方向に鼻先が向いたらアクセルオン(直線でしっかり加速、減速)
こんな感じです
回っている時間が短く、直線が多い走り方ができるようになればしめたものです!
進行方向に向いていますが腰の入り方が甘く、まだまだ向き変えが遅いですね・・・
まとめ
コツの部分で述べましたが、8の字は大変奥が深いです
コツの一つひとつをとっても、出来ているものがあったとしても、その度合いが全体の走りに大きく影響します(少しできている、大体できる、完全にできている等)
自分ではやっている、できているつもりでも、客観的にできているか評価してもらえるよう、他のライダーと練習するか、走行動画を撮ってセルフチェックすることがとても大事です
一緒に練習してくれる人がいると助かります
8の字は地道な練習ですが、効果抜群なのでお勧めです
その際はバイクの転倒対策やライダーの怪我を防止できるようちゃんとした装備を準備して練習するようにしましょう!
怪我をすると練習自体できなくなりますからね。
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